メタディスクリプション(meta description)とは、WEBページの内容を120文字程度にまとめた要約文のことです。
メタディスクリプション(meta description)を設定するとSEO効果があるの…?と思う方もいらっしゃるでしょう。
結論から言えば、メタディスクリプションを設定しても、SEOに直接的な影響はありませんが、効果的に設定することで、CTR(クリック率)が上がり間接的にSEO効果を得られます。
この記事では、メタディスクリプションの役割や間接的なSEO効果について解説します。
能書きは良いから、メタディスクリプションの例文・テンプレートを教えてよって方は、こちらをクリックしてください。
メタディスクリプション(meta description)とは?
メタディスクリプション(meta description)とは、記事の内容を120文字程度にまとめた要約文のことです。
別名「スニペット」と呼ばれることもあります。
上の画像の赤枠で囲った部分がメタディスクリプションです。記事タイトルの下に2~3行程度で要約文がありますね。
記事タイトルと共にメタディスクリプション、つまり要約文を読んで興味があればクリックされることになります。
メタディスクリプションを個別に設定しない場合、検索エンジンが冒頭文などから自動で抜粋して表示しますが、引用した箇所が適切な内容とは限りません。
メタディスクリプションのSEO効果あるの?
冒頭でも述べましたが、メタディスクリプションのSEO効果は直接的にはありません。
メタディスクリプションを適切に設定することで、CTR(クリック率)が高くなり、アクセスが増えることで間接的なSEO効果が大きいと言えます。
下記のように「Google検索セントラル」でも検索順位には影響がないと言及されています。
正確なメタディスクリプションはクリックスルーを向上させますが、検索結果内でのランキングには影響しません。
引用 メタディスクリプションの刷新でスニペットを改善 | Google 検索セントラル ブログ | Google デベロッパー
しかしながら、最適化されたメタディスクリプションを設定することでCTR(クリック率)が改善しアクセスアップにもつながります。
メタディスクリプション最適化で得られるメリット
最適なメタディスクリプションを設定することで得られる効果として、次のようなメリットがあります。
CTR(クリック率)が上がりアクセスが増える
メタディスクリプションを設定することで、CTR(クリック率)が上昇しページのアクセスが増える可能性が大きいです。
検索結果に表示される記事タイトルは30文字程度であり、ユーザーがタイトルだけで記事の内容を判断するのは難しいでしょう。
メタディスクリプションを適切に設定しておくことで、ユーザーはこの記事には、どのようなことが書かれているのかを把握できるようになります。
すると「この記事は私の悩みを解決してくれるかも?」と思いクリックしてくれる可能性が高まります。
CTR(クリック率)の改善こそが、メタディスクリプションを最適化することで得られるSEO対策の大きなメリットなのです。
メタディスクリプションやCTRは順位決定に重要な要素
メタディスクリプションやCTR(クリック率)は、Googleが定めるランキング順位決定項目「161個のランキング順位決定要素」で重要な位置を占めます。
例えば、「メタディスクリプションにキーワードが入っている」や、「クエリ/ページでのクリック率」などの項目もこの161個の要素に含まれているのです。
CTR(クリック率)を高めることで、結果的に検索順位決定に良い影響を与えます。
以上のことから、メタディスクリプションはSEOに直接的な影響はないものの、間接的に効果があると言えます。
検索エンジンに記事の概要を伝える
メタディスクリプションは、検索エンジンに記事の概要を伝える役割も果たします。
検索エンジンが記事をクロールする際は、記事タイトルや本文だけでなくメタディスクリプションも参考にしています。
適切なメタディスクリプションを設定することで、検索エンジンは記事の内容を把握しやすくなります。
メタディスクリプションに効果的な文字数は?
SEOに効果的なメタディスクリプションにするためにはどのように書けば良いのでしょうか?
まずは検索結果で表示されるメタディスクリプションの文字数を確認しましょう。
パソコンとスマホでは、表示されるメタディスクリプションの文字数が異なります。
検索結果で表示される メタディスクリプションの文字数 | |
---|---|
パソコン(PC) | 120文字程度 |
スマートフォン | 50文字程度 |
メタディスクリプションに適切な文字数は約120文字です。一方、スマホで表示できるメタディスクリプションの上限は約50文字となっています。
そこで、通常は120文字に設定して、最初の50文字にキーワードや重要な情報を記述するようにしましょう。
スマホに対応した最適な メタディスクリプションの設定方法 | |
---|---|
前半50文字 | スマホで表示される文字数は50文字程度となります。メインキーワードや重要な情報を記述すると効果的です。(51文字) |
後半70文字相当 | 前半の50文字よりは重要度は下がりますが、メタディスクリプションで記述しておきたい情報や補足したい関連キーワード、文章を記載しましょう。(67文字) |
次の章では、SEO効果を高めるために効果的なメタディスクリプションの書き方を解説します。
メタディスクリプションの効果的な書き方
SEO効果を高めるメタディスクリプションの書き方には以下の8つのコツがあります。
記事の内容を表した要約文にする
メタディスクリプションには、記事(コンテンツ)の内容を端的に表した要約文を設定するようにしましょう。
まずは「この記事に何が書かれているのか」、おおまかな記事の概要を書くことが大事です。
メタディスクリプションと記事の内容を併せることも重要ですので抑えておきましょう。
メタディスクリプションにブログ名を記述する
メタディスクリプションにブログ名を記載するのもおすすめです。
上の画像のように、メタディスクリプションにブログ名(ブログ-B)を記述することで、ブログ名の認知につながります。
SNSと併せてのブランディング戦略については、次の記事が参考になりますよ。
記事ごとに個別に設定する
各記事でユーザーに伝えたい情報はそれぞれ異なっています。
記事やコンテンツの内容に適したメタディスクリプションを表示するために個別に設定しましょう。
メタディスクリプションを設定していなかったり、同じ設定を使い回しするのはおすすめできません。
オリジナルのメタディスクリプションを設定する
それぞれの記事で個別にメタディスクリプションを考えるのは結構大変です。
そこで、検索上位の記事のメタディスクリプションをコピペして加工して使おうと思う方もいらっしゃいます。
この場合、Googleからコピーコンテンツと見なされる可能性が高いのでやめておきましょう。
前半部分に重要なキーワードや文章を入れる
検索結果で表示されるメタディスクリプションの文字数は120文字程度。一方、スマホでは50文字程度しか表示されません。
現在はスマホで検索するユーザーが増えていますので、ぜひ50文字以内にキーワードや重要な情報を記述するようにしましょう。
また、検索キーワード(検索クエリ)と同じ語句がメタディスクリプションにあると検索結果上で太字で表示されます。
対策キーワードを詰め込みすぎない
対策キーワードや関連語句をメタディスクリプションに詰め込みすぎると、検索エンジンからスパムと判断される可能性があります。
また、過剰にキーワードを詰め込むことで、ユーザーが記事の内容を把握しづらくなってしまいます。
メタディスクリプションが読みづらいだけで、クリックされない可能性も高まります。
読者が求めている答え「検索意図」を含める
ユーザーがネットで検索し、ブログを訪問する理由は、ニーズ(問題・悩み・欲求)を解決するためです。
つまり、必ず何らかしらの検索意図があって検索をしています。
メタディスクリプションには、ユーザーの求める答えを含めるようにしましょう。
問題・悩みや欲求などのニーズに対する答えが書いてあることで、記事を読んでみようかな!と思ってもらえます。
ターゲットの想定読者「ペルソナ」を意識する
誰に向けた記事なのか?を明確にすることで、その記事を必要としている読者へより伝わりやすくなります。
ターゲットに合った言葉選びをすることで、読者に伝りわりやすいメタディスクリプションになりますよ。
メタディスクリプションも記事の一部と捉えてペルソナを意識して記述しましょう。
メタディスクリプションの例文・テンプレート
実際に使える、メタディスクリプションの例文とテンプレートを2つ紹介します。
テンプレートに当てはめるだけなので、初心者の方でも効果的なメタディスクリプションを作れますよ。
解説記事・ハウツー記事の場合
解説記事やハウツー記事では、どのような読者に向けて書いた記事かを明確に伝えることがポイント!
たとえば初心者に向けた記事であれば「初心者でも簡単にできること」や「画像を使って分かりやすく解説」などを強調できると良いでしょう。
□□について解説します。【(ブログ名)】では(ターゲットとするユーザー)に向けて、○○(具体的な内容・解説)を紹介します。
検索意図を解決できること~~~行動(クリック)を促す一文~~。
キーワード選定について解説します。【ブログ-B】では、初心者にも分かりやすく図解を使ってキーワード選定のやり方を紹介します。
ラッコキーワードやキーワードプランナーの使い方を紹介します。図解に沿って進めることで、すぐに効果的なキーワード選定ができますよ!
レビュー記事の場合
レビュー記事では商品・サービスの特徴を伝えるとともに、ユーザーが利用しているシーンを想像できるように書くのがおすすめです。
『(商品・サービス名)』は、(商品・サービスの特徴など)〜〜です。(利用しているシーンが想像できる文言)〜〜。
【(ブログ名)】が(具体的にどんな点について)レビューします。
「AFFINGER」は稼ぐことに特化した高性能かつ多機能なWordPressテーマです。
カスタマイズ性が高くデザインが綺麗、多くの有名ブロガーも利用しているおすすめ度No.1テーマです。
【ブログ-B】ではAFFINGERの特徴や評判・設定方法や専用プラグインを徹底レビューします。
メタディスクリプションの設定方法
メタディスクリプションを設定するには、HTMLで直接記述する方法と、WordPressのプラグインを利用する方法があります。
この記事では、All in one SEOとSINPLE SEO PACKの2つのプラグインでの設定方法を解説します。
All in one SEOを使って設定
まず、All in one SEOを使いメタディスクリプションを設定する方法です。
WordPressにログイン後、「プラグイン」→「追加」から、検索窓に「All in one SEO pack」と入力してインストールしてください。 インストールしたら、有効化しましょう。
インストールが完了すれば、WordPressの投稿ページに行きましょう。すると編集画面の下の方に、「AIOSEO設定」という欄が表れます。
上の画像のように、「Meta Description」というところにメタディスクリプションを入力します。「All in one SEO」を使うとこれだけで設定は終わりです。
スペニットプレビューという欄で、実際の検索結果でどのように表示されるかを確認できます。
SEO SINPLE PACKを使って設定
次に、SEO SIMPLE PACKを使いメタディスクリプションを設定する方法を紹介します。
WordPressにログイン後、「プラグイン」→「追加」から、検索窓に「SEO SIMPLE PACK」と入力してインストールして下さい。インストールしたら有効化しましょう。
インストールが完了すれば、WordPressの投稿ページに行きましょう。すると編集画面の下の方に、「SIMPLE SEO PACK設定」という欄が表れます。
「SEO SIMPLE PACK」では、下記3つのmetaタグを設定できます。
- meta title(メタタイトル)
- meta keywords(メタキーワード)
- meta description(メタディスクリプション)
WordPressの投稿画面を下にスクロールすると上記のような入力項目が出てきますので「このページのディスクリプション」の部分にメタディスクリプションを記載すればOKです。
メタディスクリプションの設定 まとめ
メタディスクリプションには、ユーザーと検索エンジンへ記事の内容を正しく伝える重要な役割があります。
適切なメタディスクリプションを設定できれば、次に示すような効果が期待できます。1記事ごとに設定して、120文字ほどで記述しましょう。
また、効果的なメタディスクリプションを作る8つのコツと2つの例文・テンプレートを紹介しました。
この8つコツと2つの例文・テンプレートを参考にしながら、効果的なメタディスクリプションを設定しましょう。
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